会社勤務しているエンジニアの中には、独立を検討している人もいるでしょう。エンジニアが独立した場合、フリーランス扱いになります。通常の会社員とは扱いが違ってきます。
特に、加入すべき保険の種類が変わってくるので注意しなければなりません。
会社員の場合、会社もしくは業界の作っている健康保険組合に入っているはずです。保険料は会社と折半という形で支払っています。
独立してフリーランスになると、健康保険組合から離れ、国民健康保険に加入する形になります。まず国民健康保険の場合、保険料は全額自己負担になります。また、補償内容が変わってくるので注意しなければなりません。
それは疾病手当金の有無です。健康保険組合に入っている場合には補償されますが、国民健康保険には含まれていません。疾病手当金とは、けがや病気で仕事ができなくなった時に、一定期間生活の補償が受けられる制度のことです。
休業4日目から最大540日間、給料としてもらっている額の3分の2程度の支給があります。そのため仕事ができなくても、ある程度の収入が見込めます。しかし国民健康保険の場合、仕事ができなくなると、そこから収入の途絶えてしまう可能性があります。
フリーランスとして独立する場合、このようにある日突然収入がゼロになる恐れのあることを念頭に入れておきましょう。万が一、病気やけがなどで仕事ができなくなった時のことを想定して、数か月間家族が生活できるだけの貯蓄は準備しておいた方がいいでしょう。